図解でわかる14歳から知るごみゼロ社会 インフォビジュアル研究所・著
内容
第1章は「世界はごみで溢れている」と題して、世界で一般ごみや産業廃棄物、食品ロスといったごみがどれだけ排出されているのか、といった現状の解説から始まり、プラスチックごみ、衣料品、紙おむつ、生活排水といった我々が何気なく出してしまっている身近な個別のごみから、産業廃棄物、原発から出てくる放射性ごみ、地球の周りを飛び回る宇宙ごみまで人類が出しているあらゆるごみについての解説です。
第2章では「人類とごみの歴史」と題して、人類が農耕を始めてから「ごみ問題」が生まれたという話から、古代ローマの衛生観念、中世ヨーロッパがいかに不潔だったか、逆に江戸時代が優れたリサイクル社会だったという話、産業革命以降の公害とごみ戦争、ごみ由来の温室効果ガスの話など興味深い内容。
第3章は「ごみの行方を追う」と題して、世界でごみがどのように処分されているのか、日本では家庭から出たごみが最終処分場までどのように出ていくのか、日本のごみ事情の仕組みや問題点、発展途上国へのごみの輸出の実態など、普段の生活では知らなかった事実について解説。
最終章では「ごみゼロ社会への道」と題して、SDGsの解説から、まずはごみを出さないようにするという取り組み、リフューズ、リデュース、リユース、リサイクルの4Rといった私たちにもできることの解説、ヨーロッパでの取り組み、日本の自治体での取り組みなど先進的な地域で行われている取り組みの解説から、日本人のごみに対する意識がかなり低い、というデータでみる事実といったことまで、ごみゼロ社会を実現するためにはどうしたらいいのか、私たちのできる事は何なのかについて語られています。
感想
知らなったことが多すぎて、自分がどれだけごみ問題に対する意識が低かったかということを知って大いに反省しました。
また、日本ではごみをしっかり分別したとしても結局焼却炉でほとんど燃やしてしまっているということで、ごみを細かく分別する意味があるのかと大いに疑問に思ったのと、リサイクルのやり方やデータも世界と日本では基準が違っており、日本がリサイクルの進んでいる国だというのは違うのかもしれないと思いました。
ごみ問題についての本をこれからもたくさん読んで、環境に対する意識を高くしていきたいと思いました。