地球と一緒に生きていく

人間が好き勝手に破壊してきた地球の自然を少しでも回復させて次世代に渡したい。そんな気持ちで地球環境に関する情報を発信していきます。

よくわかる地球温暖化問題 気候ネットワーク【編】 中央法規

よくわかる地球温暖化問題

内容

地球温暖化問題に関して科学編、条約編、対策編の三つの視点から解説した書籍です。

 

科学編では地球温暖化とはどのような仕組みなのかを科学的に解説したり、温暖化が進んだ結果どのような影響が予測されるか、温室効果ガスとは何か、どんな温室効果ガスをどのくらい削減しなくてはいけないか、また、現在どのくらい温室効果ガスが増加しているのかといった基礎的な知識が学べます。

 

条約編では温暖化を防ぐための国際条約についての解説で、主に京都議定書についての運用ルールをメカニズム、森林吸収源、順守制度、途上国を支援する仕組みについて解説し、削減を確実に進めるための仕組みづくりのための国際的課題について触れています。

 

最後は対策編で、地球温暖化防止のための日本国内での取り組みについて、政府のエネルギー政策、発電所の対策、再生可能エネルギーの推進、原子力発電についてに触れ、国内排出量取引制度、自治体での取り組み、地球温暖化へ対応した街づくりといった公共での取り組みの解説。

 

あとは製造業や運輸業といった民間の各産業別の温暖化防止対策の取り組み、家庭における温暖化防止の取り組みといった大きなところから我々一人ひとりにもできる小さなことまで解説しています。

 

感想

図書館で借りてきた13年前の2009年発行の本なのでデータや内容も古く、福島の原発事故の前だし、その後の政権交代や内閣が変わったりとかSDG’sとかサスティナブルなんて言葉も叫ばれていない頃の本なので、今ではかなり状況も違ってきているのではないかと想像しますが、地球温暖化に対する科学的な解説は今とさほど変わらないと思いますので基礎知識に関する勉強には差し支えないと思いました。

 

また、現在はパリ協定など、京都議定書に代わる地球温暖化に関する新たな国際的な枠組みもあるので京都議定書の解説は歴史の一ページとして読みました。

 

当時の日本は地球温暖化に対してかなり後ろ向きで、自分たちに都合のいい内容にしようと交渉をかく乱したり引き延ばしたり結構ひどいことしていたのだと初めて知りました。

 

今ではそれがどうなったのか、最新の状況も知りたいと思いました。

 

地球環境を改善して、次の世代に少しでもいい状態の地球を残せるように何ができるのか、もっともっと知識を身に着けて考えていきたいと思います。